店舗オールサポート事例2

地域活動支援センタークララ
パン生地工房の建築・内装施工・厨房機器導入

株式会社晨明(しんめい)様

イシダ工芸の店舗オールサポート

イシダ工芸の店舗オールサポート事例として、今回は 株式会社晨明代表の牧野真里さんにお話しをおうかがいしました。

牧野さんはベーグル専門店コナモーレを運営、コンテナ店舗から始まって 2019年に名古屋市緑区の大高緑地の近くに、イシダ工芸の設計施工で店舗を建築、 たくさんの種類のベーグルがお手頃価格で買えるベーグル専門店としてしっかりと 地域に根差した経営を行っていらっしゃいます。

ベーグル写真
ベーグルサンド写真

ベーグル店から工房の設置へ

コナモーレの運営を社員の方にほぼ任せられるようになった段階で、 牧野さんは次の目標に向かって行動を起こされました。

牧野さんご自身の地域への貢献、福祉への思いもあり、 新しく株式会社晨明を設立、ベーグル専門店コナモーレのベーグル生地を作る工房を 就労支援の施設として立ち上げました。

コナモーレでは店舗販売の他、出張販売やネット通販など販路拡大に伴って 販売個数も増えてきました。ベーグルを通常でも1日400~500個、多い時には1200個作るといい、 人手不足という課題がありました。

工房内写真風景

一方で、社会問題として、障がいを持つ方が就労できる場所が少ないという問題があります。 また、何かのきっかけで、家に引きこもりになってしまって何年も 経ってしまった方や、メンタルの不調から休職をしてしまった方も数多くいるという 課題の解決に役に立てないかという思いもありました。

そのような2つの課題を解決すべく、障がいをもつ方の社会進出、社会復帰をめざす人のお手伝いをすべくパン生地を作る工房を就労施設として運営、利用していただいているとのことです。 人手不足の昨今、利用者様がお店のスタッフとして安定して作業をしてもらえるというメリットもあります。 その工房作りをイシダ工芸がお手伝いしました。

就労支援施設としてパン生地工房を立ち上げ

「名古屋市地域活動支援事業」として行政からの給付を受けて立ち上げました。 その後、2025春就労継続支援 B型作業所として継続していく予定です 。工房には4月から養護学校の高校を卒業した方4~5人と、30代~40代の社会復帰をめざす方が15名ほど施設の利用者として来て、パン生地作りをしています。

月曜から金曜、9時から15時などそれぞれの方の体調に合わせて作業時間も設定しています。その方たちを社員2名、パート2名がついてお手伝いをしています。

工房外観写真

最初は場所探しですが、ある程度の広さがないとパン生地工房はできませんので1年ほど探して、不動産屋さんの敷地内、以前は精米所として使っていて現在使っていない建物が空いていたのでそこを借りて改修して使うことにしました。

知人の建築士が書いた図面をもとに、もともとの建物を利用してイシダ工芸に工房への改装工事を依頼いただきました。

建物をほぼ鉄骨だけにし、 天井、はり、壁、床、電気設備、水道設備、排水関係とすべてを作り変え、3か月程の工期での施工となりました。

以前が精米所だった建物なので、壁がただの鉄板だったところに断熱を施し、エアコンを設置して、人が快適に作業できる場としました。

壁紙や扉は見た目おしゃれにしたい、という牧野さんの要望があり、 ピンク、黄色、淡いグリーンで、やさしい感じだけでなく、 洗練されたおしゃれな雰囲気を加えました。

この内装の雰囲気には、利用者様やそのご家族様も入った瞬間、 「おしゃれ、きれい」と言ってくれます。
障がいを持つ方の就労を支援する相談員さんからも「ステキですね」と 言っていただきました。

牧野さんにとっては「こういう風にしてほしい、これはやめて」とか イシダ工芸にはいいやすいし、提案もしてくれるのでありがたいとおっしゃられます。

ナチュラルな雰囲気の床材
ナチュラルな雰囲気の床材
木目調の扉
木目調の扉
ベージュ色の壁紙
ベージュ色の壁紙

厨房の床は水洗いができるようにコンクリートとしました。

工房内で行う作業としては、水、小麦、塩を混ぜてこねて丸めたものでベーグル生地を作ります。
作業のための機械は、イシダ工芸で導入を支援、 中古機器を探して、生地をこねるミキサーと冷蔵冷凍設備を用意しました。ベーグル生地は工房で作った後冷凍し、店に運んだ後に解凍して使いますが、 瞬間冷凍のための新しい冷凍機を導入しました。

生地の写真
冷凍庫の写真
ミキサーの写真

利用者様はとても一生懸命仕事にとりくんでくれているそうです。 利用者様には毎日もっとたくさん来てもらいたい、働いてくれる人を増やしたい、今後さらに利用者様が増えて入り切れなくなった時には、どこか別の場所を探して福祉の店、今度は大好きな観葉植物など園芸店をやりたいと 牧野さんはすでに次の夢を描いています。

カフェやパン工房作りはイシダ工芸へ

最後にこれからお店を作りたい未来のオーナー様へのメッセージをいただきました。

もちはもち屋で、パンはパン屋で お店作りをするなら、お店作りをたくさん手掛けている人にお願いすべき、カフェをやりたいならカフェをたくさん手掛けている人にお願いするといいと思います。
そういう意味でもイシダ工芸に頼んでよかったと思います。見積書では見えないちょっとした知恵もいっぱい出してくれますよ。

ツーショット写真

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